どんな制度?
どのような患者さんが
助成を受けられるの?
潰瘍性大腸炎の患者さん
厚生労働省が定める診断基準を満たす方が対象となります。
⇒*軽症高額の詳細は、こちら
臨床的重症度による分類
|
||||
---|---|---|---|---|
重症 | 中等症 | 軽症 | ||
1 | 排便回数 | 6回以上 | 重症と軽症の中間 | 4回以下 |
2 | 顕血便 | (+++) | (+)~(-) | |
3 | 発熱 | 37.5℃以上 | 37.5℃以上の発熱がない | |
4 | 頻脈 | 90/分以上 | 90/分以上の頻脈なし | |
5 | 貧血 | Hb10g/dL以下 | Hb10g/dL以下の貧血なし | |
6 | 赤沈 | 30mm/h以上 | 正常 | |
重症度
軽 症:
上記の6項目を全て満たすもの
中等症:
上記の軽症、重症の中間にあたるもの
重 症:
1及び2の他に、全身症状である3又は4のいずれかを満たし、かつ6項目のうち4項目を満たすもの
|
難病情報センターWebページ:
https://www.nanbyou.or.jp/entry/2182021年6月現在からの転載
クローン病の患者さん
厚生労働省が定める診断基準を満たす方が対象となります。
⇒*軽症高額の詳細は、こちら
IOIBDスコア
|
|
---|---|
1 | 腹痛 |
2 | 1日6回以上の下痢または粘血便 |
3 | 肛門部病変 |
4 | 瘻孔 (炎症で腸管に穴が開き、近くの臓器とつながってしまった状態) |
5 | その他の合併症 |
6 | 腹部腫瘤 (腹部を触ったとき、こぶのようなものがある) |
7 | 体重減少 |
8 | 38℃以上の発熱 |
9 | 腹部圧痛 (腹部を押したときに痛みがでる) |
10 | 10g/dL以下のヘモグロビン (貧血) |
どのような助成を受けられるの?
-
医療費の自己負担割合が2割になります
-
医療費に自己負担の上限が設定され、上限以上の支払いは不要となります
⇒
自己負担の上限額についてはこちら
助成の対象となる医療費
潰瘍性大腸炎またはクローン病にかかる費用と、それに関連して発生する 以下の医療費 。
ただし、指定医療機関*で受けた医療のみが対象となります。
ただし、指定医療機関*で受けた医療のみが対象となります。
-
病院または診療所での診察や治療代
-
薬局等でのお薬代
-
病院や訪問看護ステーションからの訪問看護や訪問リハビリの費用等
*指定医療機関とは?
都道府県から指定を受けた医療機関です。
指定医療機関は、都道府県のホームページで確認することができます。
指定医療機関は、都道府県のホームページで確認することができます。
自己負担の上限額とは?
世帯の所得に応じて、1ヵ月あたりの自己負担の上限額が設定されます。
上限額を超えた分の医療費が公費で支払われるので、上限額以上は払う必要がなくなります。
自己負担の上限額は世帯収入によって異なります。世帯収入ごとの上限額を下の表に示します。
上限額を超えた分の医療費が公費で支払われるので、上限額以上は払う必要がなくなります。
自己負担の上限額は世帯収入によって異なります。世帯収入ごとの上限額を下の表に示します。
医療費助成における自己負担上限額
(月額/単位: 円)
階層区分 |
階層区分の基準
( )内の数字は、夫婦2人世帯の場合における年収の目安 |
患者負担割合:2割 | |||
---|---|---|---|---|---|
自己負担上限額(外来+入院) 月次の総額 |
|||||
一般 | 高額かつ長期*1 |
人工呼吸器等
装着者*2 |
|||
生活保護 | - | 0 | 0 | 0 | |
低所得
I |
市町村民税非課税(世帯) | 本人年収~80万円 | 2,500 | 2,500 | 1,000 |
低所得
II |
本人年収80万円超~ | 5,000 | 5,000 | ||
一般所得
I |
市町村民税課税以上7.1万円未満(約160万~約370万円) | 10,000 | 5,000 | ||
一般所得
II |
市町村民税7.1万円以上25.1万円未満(370万円~約810万円) | 20,000 | 10,000 | ||
上位所得 | 市町村民税25.1万円以上(約810万円~) | 30,000 | 20,000 | ||
入院時の食事 | 全額自己負担 |
*1
「高額かつ長期」とは指定難病に関わる医療費の月額総額が5万円を超える月が年間6回
以上ある場合です。
⇒ 詳しくはこちら
⇒ 詳しくはこちら
*2
人工呼吸器等を装着されている方の場合は、世帯の所得に関係なく、自己負担の上限額は
一律1,000円となります。
難病情報センターWebページ:
https://www.nanbyou.or.jp/entry/54602021年6月現在からの転載
具体的には
…
例
「一般」階層区分が「一般所得Ⅰ」に該当し1ヵ月間の潰瘍性大腸炎またはクローン病の医療費総額が8万円の場合
医療費助成が認められた方は、1ヵ月の医療費が高額となっても、上限額以上の費用負担が発生することはありません。
自治体から交付される自己負担上限額管理票を使って、自己負担の上限額以上の支払いとならないよう管理します。
自治体から交付される自己負担上限額管理票を使って、自己負担の上限額以上の支払いとならないよう管理します。
自己負担上限額管理票のイメージ
「軽症高額」とは?
-
軽症の潰瘍性大腸炎の患者さん
-
IOIBDスコアが1点以下のクローン病の患者さん
であっても、高額な医療費を支払っている場合(軽症高額)は助成の対象となりますので、過去の医療費を確認してみましょう。
高額な医療とは…
潰瘍性大腸炎またはクローン病にかかった医療費(10割)が1ヵ月で33,330円を超える月が年間3回以上ある場合です。
「年間3回以上」の「年間」とは…
申請の月から起算して過去12カ月以内の期間
例
※
指定難病と診断された日が申請の月から12カ月以内の場合:
申請の月から診断までの期間
申請の月から診断までの期間
例
「年間3回以上」の「3回以上」とは…
例
この期間に33,330円(10割)を超える月が3回以上あると、難病医療費助成制度を申請できます。
少なくとも1年分は医療費の領収書を保管しておきましょう。
「高額かつ長期」について
長期間にわたって高額な医療費がかかる患者さん については、負担上限額が軽減されます。
対象となる患者さん
過去12ヵ月間に、潰瘍性大腸炎またはクローン病の医療費総額(10割)が 5万円(2割負担の場合は、自己負担額1万円)を超えた月が6回以上ある
過去12ヵ月間に、潰瘍性大腸炎またはクローン病の医療費総額(10割)が 5万円(2割負担の場合は、自己負担額1万円)を超えた月が6回以上ある
例
上限額は、世帯の所得によって異なります。
階層区分 | 階層区分の基準 | 上限額 | |
---|---|---|---|
生活保護 | - | 0円 | |
低所得I | 市町村民税非課税(世帯) | 本人年収~80万円 | 2,500円 |
低所得II | 本人年収80万円超~ | 5,000円 | |
一般所得I | 市町村民税課税以上7.1万円未満 | 5,000円 | |
一般所得II | 市町村民税7.1万円以上25.1万円未満 | 10,000円 | |
上位所得 | 市町村民税25.1万円以上 | 20,000円 |
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