診断のためにはどのような検査をするの?
監修
北里大学北里研究所病院
炎症性腸疾患先進治療センター センター長
小林 拓
先生
炎症が起こった場所によって症状が異なりますので、それに応じた検査を行います。したがって、患者さんごとに必要な検査も異なります。以下のような検査があります。
問診
症状の経過や病歴などを聴取します。
便の検査
症状が細菌や寄生虫の感染によるものでないことを確認します。また、出血がないかどうかも調べます。
血液検査
炎症状態、貧血、栄養状態などを調べます。
内視鏡検査
口または肛門から内視鏡を入れて、消化管の内側の様子(粘膜病変)を調べます。
最近では、カプセル内視鏡も使われるようになりました。
CT検査・MRI検査
腸管壁の炎症の程度や腹腔内の膿瘍、瘻孔などを調べて評価することができます。
〈参考文献〉
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難病情報センター Webサイト「クローン病(指定難病96)」引用、一部改変(2023年6月現在)